日本ベトナム友好協会大阪府連合会/なんでもベトナム・雑学エッセイ11

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第11話 クリスマスと新暦の年末

 年末年始の話をもうひとつだけ。

 ベトナムにカトリック教徒が多いことはご存じですね。ハノイやホーチミン市の大教会を訪ねたことがある方も多いでしょう。

 最初に布教がおこなわれたのは16世紀のことで、フランス領になる以前からかなりの信者がおり、「カトリック信者ばかりの村」があちこちにできていました。余談ですが、現在のベトナムのローマ字(クオックグー)は、アレクサンドル・ド・ロードという宣教師が1651年に刊行した『アンナン語=ポルトガル語=ラテン語辞書』のなかで用いた表記を、フランス領時代に改良したものです。

 クリスマス・イブの教会には、信者だけでなく一般市民もおおぜい集まり、お祭り騒ぎになります。これはドイモイ後の1990年代に宗教が自由化されてはじめておこった現象ではなく、わたしがハノイに留学していた1986年のクリスマスは、すでにそうでした。ふだんは神様・仏様を拝んでいるのに、クリスマスも祝うという感覚は、日本人と似ていますね。

 つぎに、新暦の年末年始はテトとくらべて静かなのですが、しかし3つないし4つの賑やかな集団(?)が見られます。

 第一に、各職場・団体では年末に全員が集まって一年間の実績を総括し、ついでに宴会を開く習慣があります。要するに忘年会です。ちなみに、学校は9月始まりですが、その他はすべて1月から12月までのサイクルで動いており、日本のような4月から3月までの「年度」という奇妙なものはありません。

 第二に、年末年始はもともと農閑期ですので、結婚式がよくおこなわれます。3毛作があたりまえになった現在でも、メインであるコメの雨季作の刈り取りが終了し(11月ごろ)冬春作の田植え(2月ごろが多い)にはまだ間があるこの時期は、あいかわらず結婚式シーズンです。最近は職場の総括会議にせよ結婚式にせよ、ホテルの宴会場を借り切って豪華におこなう風景がよく見られます。

 第三は、ベトナムに滞在している西洋人などのキリスト教徒で、かれらは新暦のニューイヤーを、それなりに賑やかに迎えます。

 そして最後に、一昨年の新暦の大晦日のハノイでは、新年のカウントダウンで若者が盛り上がっているのを見ました。「古いもの」を感情的に拒否しがちな若者が、テトより新暦のニューイヤーに盛り上がろうとする動きが、ひろがっていないでしょうか。現地で状況をご存じのかたは、ぜひ教えて下さい

28クリスマスケーキ.JPGクリスマスケーキ
23歌や踊りがつぎつぎ出る教会のイブ.JPG歌や踊りがつぎつぎ出る教会のイブ

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