日本ベトナム友好協会大阪府連合会/なんでもベトナム・雑学エッセイ5

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ベトナム式の呼び方

 どの国でも、世界でふつうに使われているのとはちがった呼び方をするものごとがありますね。ベトナムも例外ではありません。

「ベトナム戦争」を「抗米救国戦争」と呼ぶのはご存じでしょう。独立をめぐってフランスと戦った(第一次)インドシナ戦争は「抗仏戦争」です。その前の「日本軍国主義」は「日本ファシストphát xít Nhật」、より学問的な表現としては「日本軍閥quân phiệt Nhật」です。米軍を慌てさせた1968年のテト攻勢は「戊申(ぼしん/つちのえさる)のテトの攻勢cuộc tấn công Tết Mậu Thân」、1972年末の米軍最後の猛爆撃「クリスマス爆撃」はB52を多数撃墜して米軍撤退を決定づけたという意味で「空のディエンビエンフーĐiện Biên phủ trên không」と呼びます。ついでに戦争ではありませんが、「インドシナ」はドンズオンĐông Dương(漢字の「東洋」!→中国語なら東洋は日本の意味)とよびますね。

  これらの用語も、慣れないベトナム人通訳が日本語や英語に直訳して聞き手をとまどわせる場合がありますが、もっと「確信犯」で直訳を譲らない人が多いのが、領土・領海に関する呼び名です。南シナ海はベトナムでは「東海Biển Đông」、南シナ海上で領土紛争の的になった南沙諸島(これは中国名なので、英語名スプラトリー諸島を使う方が公平)は「チュオンサー群島quần đảo Trường Sa」、おなじく西沙諸島(英語名パラセル諸島)は「ホアンサー群島quần đảo Hòang Sa」と呼び、英語でも断固としてThe South China SeaとはいわずにThe Eastern Seaで通します。またトンキン湾(英語でThe Tonkin Gulf)は「北部湾vịnh Bắc Bộ」です。もうひとつ、ラオス国境の山脈(英語ではアンナン山脈またはインドシナ山脈、ラオスではルアン山脈)も「チュオンソンTrường Sơn山脈」で通しています。

   南沙諸島や西沙諸島と呼ぶとそれは中国名だから中国の領有権を認めたことになってしまう(日本のマスコミがこれに鈍感なのは困ったものです)のはわかりますが、「チュオンソン山脈」はラオスを無視したように取られると具合が悪いし、「東海」の場合は、韓国・朝鮮が「日本海」を断固「東海」と呼ぼうとしているのと区別できないですね。日本のわれわれがベトナムに関連した地名をなんと呼ぶかも、簡単でないケースがあるわけです。

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