日本ベトナム友好協会大阪府連合会/なんでもベトナム・雑学エッセイ

 

2018-02-03  

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1.グエンさんと呼ぶのはやめましょう(2008年7月2日)

 ベトナム語の教科書を見ればかならず書いてあることですが、ベトナム人(多数民族であるキン族)の名前はどんな構造をもっているか、ご存じですか?
 
 基本は中国や韓国と同じ、漢字3文字(3音節)の名前です。ただし現在は漢字を使わないので、ローマ字でNguyen Van Linh(グエン・ヴァン・リン)のように1文字分(1音節)ずつ分かち書きします。
 
 最初の部分(1文字目の漢字)は姓です。圧倒的に多いのはグエン(阮)で、ほかにディン(丁)、ホアン(黄)、レー(黎)、ファム(范)、ファン(潘)、チャン(陳)、チン(鄭)、チュオン(張)、ブー(武)なども、よくある姓です。
 
 2文字目と3文字目は個人の名前(テンズィエン)ですが、いくつかのパターンがあります。たとえば、2文字組み合わせて意味がある場合で、知人にレー・リウリー(リウリーは「瑠璃」)という女性がいました。また、名門の家柄では男子が2文字目の方に代々同じ字を使う場合(例:グエン王朝の本家は、阮福源、阮福淳などと、代々「福(フオック)」の字を使う)がよく見られます。日本人にはわかりやすいですね。中国式に、一族で同じ世代に属する男性(兄弟、イトコなど)が2文字目に同じ字をつける例もあります。

Vietnam2008 (3).JPG御存知の方は多いと思いますが・・・
Vietnam2007 (20).JPGベトナムの通りの多くは・・・
Vietnam2007 (23).JPG人物名です。

 また、庶民の間では、2文字目に男性ならヴァン(文)、女性ならティ(氏)をつけることがよくあります。ベトナム人民支援をした世代のかたは、キッシンジャーとわたりあったグエン・ティ・ビン(阮氏平)副大統領をご記憶ですね。
このヴァンとティは、男女を区別する意味しかないわけです。この用法や、一族の男子が同じ文字を使う方法などの場合、2文字目は完全な個人名の一部分とはいいにくいので、テンデム(はさまった名前、ミドルネーム)といいます。
 
 おもに女性の場合ですが、テンデムのうしろに、さらに2文字の名前をもつ場合があります。奈良女子大の留学生で府連でおなじみだったザンさんのフルネームは、ファム・ティ・トゥー・ザン(范氏秋江)です。また、中国人にもありますが、子どもが両親の姓を合成した漢字2文字の姓をもつことが、ときたま見られます。グエン姓とレー姓の両親の子どもなら、グエンレーという姓をもつわけです。それでテンデムのうしろに漢字2文字の名前をつけると、合計5文字文の長い名前ができます。
 
 さて、日本人のみなさん、こういうベトナム人が、みなさんの職場や学校にいたら、どのように呼びますか? 
 
 会員のかたはたいていご存じですが、ベトナム人を姓だけで呼ぶことはほとんどありません(ホー・チ・ミンを「ホー主席」「ホーおじさん」と呼ぶのは例外です)。姓の種類が少なくて、小さなムラや会社でも、姓だけでは人を区別できないからです。みなさんの同僚や仲間がベトナム人を「グエンさん」と呼んでいたら、それはダメだと教えてあげてください。
 
 ではどう呼んだらいいでしょう。韓国ではフルネームで呼ぶことが多いですが、ベトナムでは、名前の最後の1字分だけで呼ぶのが普通です。昨年来日したグエン・ミン・チエット国家主席は「チエット主席」、府連ベトナム語講座のディン・ヴァン・アン先生は「アン先生」でいいのです。(続く)
 

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