日本ベトナム友好協会大阪府連合会/ベトナムの基礎知識9

 

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第9話 ベトナム語

 大阪府連の会員さんには、ベトナム語を習いたいと希望される方も多いですね。ここでは言語や文字についていくつか紹介しますので、興味のある方はぜひ府連のベトナム語講座にご出席ください。

①ベトナム語(多数民族であるキン族の言葉)はもともと、カンボジアのクメール語などと同じ「モン・クメール系」の言語に属し、そこにタイ系言語との接触や漢語の輸入が影響して、現在のベトナム語が成立したと考えられている。北部、中部、南部などの方言差がある(現在はハノイ弁が標準語とされている)。

②王朝時代の公式文書は漢字・漢文で書かれていたが、日本の万葉仮名のように音だけ借りたり、国字のように漢字のルールを使って独自の文字を作った「チューノム」が使われ、ベトナム語の語順で漢字・チューノム混じり文を書く習慣も、民間では普及していた(「チューノム詩」「チューノム小説」なども漢字と混じっている)。独立後は漢字・チューノムとも廃止され、ローマ字表記(クオックグー)に一本化されるが、クオックグーはもともと、カトリックの宣教師が作り、フランス植民地時代に改良されて普及したもの。

③ベトナム語は、基本的な単語が1音節からなる「単音節言語」である。一音節でいろいろな意味を区別するには発音の種類を増やす必要があるので、中国語やタイ語と同様に、母音の上がり下がりで意味を区別する「声調」(北部・中部では6声調、南部では5声調)がある。また、一音節では動詞の活用その他の語形変化ができないので、語順だけで文の意味を区別する「孤立語」の性格が強い。

④母音は単独の母音が11種類、二重母音が3種類、介母音(半母音)が2種類、語頭子音・語末子音は北部でそれぞれ18種類と8種類あり、そこに声調がつくので、発音はかなり複雑である。綴りも複雑で、前後の組み合わせによって同じ音を違う綴りで書く場合が多い。英語読みやフランス語読みとはまったく発音が違うので要注意。

⑤学術用語や抽象的な概念はほとんど漢語で、単語全体でも6,7割が漢語だと言われる。漢字はすべて音読みで、訓読みという観念は存在しない。漢字の発音(漢越音)は、中国の古都長安(西安)の10世紀ごろの発音にもとづいているので、現在の中国語(北京語)とはかなり違っており、広東語とか、日本語の「旧仮名遣い」に近い場合がある。

⑥語順は主語+述語(動詞や形容詞、名詞)の順、目的語や補語は動詞の後ろ、といった点では英語や中国語と同じだが、修飾語が被修飾語の後ろに立つ点は違う(例:người đẹpはngười 〈人〉+ đẹp〈美しい〉で「美人」の意味)。

⑦英語のようにどんな時でも使える「代名詞」はあまり使わず、通常は一人称・二人称・三人称ともに「お父さん、お母さん、兄さん、姉さん、弟・妹、子ども、孫、伯父さん・伯母さん...」など家族・親族名称を応用して呼ぶ(例:子どもは自分のことを、親の前ではcon〈子ども〉、祖父母やそれに近い年齢の他人の前ではcháu〈孫〉、兄・姉やそれに近い年齢の他人の前ではem〈弟・妹〉、自分より小さい子どもの前ではanh〈兄〉またはchi〈姉〉などと呼ぶ)。
 ただし相手との親しさの度合い、表現の丁寧さの度合いによって、使う家族・名称が変化する。わかりやすい一般的な代名詞でなく、こういう家族・親族名称が使えたら、あなたもベトナム人の「仲間内の会話」に加わることができる。

⑧時制、単数と複数などは、誤解のおそれがないかぎり区別しない。語形変化もないので、文法はとても単純である。したがって、最初は楽なのだが、あるレベル以上になると逆に、細かい意味・ニュアンスの差を区別して読みとることがとても難しくなる。むしろベトナム語は、耳で聞いた語感の微妙な違いをとても大事にする(擬声語、擬態語などはきわめて発達している)ので、「本だけで勉強」しても身につかない。

「新ハノイ」紙.jpg新ハノイ新聞
科挙試験合格者の名前を刻んだ石碑(ハノイの文廟).jpg科挙試験合格者の名前を刻んだ石碑(ハノイの文廟)

 

幼稚園09.JPG幼稚園年長児、友達とゲームをしながら文字を学習する。

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