日本ベトナム友好協会大阪府連合会/ベトナムの基礎知識8

 

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第8話 ベトナムの芸術

 天童よしみの「美しい昔」がベトナムの歌だと、ご存じの方も多いでしょう。音楽、演劇、美術など、ベトナムは芸術・芸能も魅力が一杯です。

①伝統的な歌劇の音楽、各地の祭りの音楽や、リーとかホーと呼ばれる民謡(フエのカーフエやバクニン省のクアンホがとくに有名)、フエの雅楽(ニャーニャック)、それに少数民族の音楽を含めた「民族歌舞団」など、いろいろな形式の民族音楽が知られている。

②伝統楽器ではダンバウと呼ばれる一弦琴(現在のものは電気楽器)がもっとも有名で、ほかに琴(ダンチャイン)、三線(ダンターム)、胡弓(ダンニー)などの弦楽器、各種の太鼓や笛を用いる。少数民族楽器では、竹の板を並べてたたく木琴式の楽器、長さの違う竹筒を並べ、前で手をたたいて反響させるユニークな楽器、それにゴング(銅鑼)などが知られている。

③伝統演劇では、北部デルタの水上人形劇(ムアゾイ・ヌオック)がもっとも有名。ほかに北部の村芝居チェオ、中部の宮廷演劇トゥオン、半分西洋風を取り入れた南部のカイルオン(改良劇)など、中国オペラに似た歌劇がある。

④ポップス風の現代歌謡曲は多彩。反戦歌「坊や大きくならないで」でも知られたチン・コン・ソンの作品と、かれの歌を歌ったカイン・リーのアルバム(大阪万博でも歌った「美しい昔〈ズィエム・スア〉」など)は、国内でも海外の難民社会でも、いまだに人気がある。

⑤クラシック音楽にも早くから力を入れており、ハノイ出身のダン・タイ・ソンが1980年のショパン・コンクールで優勝した。

⑥本数が少なく技術も高くはないが、ベトナム側からベトナム戦争を描いた「無人の野」、社会問題を大胆に描いてドイモイ推進に貢献した「10月はいつ来るの」「誰の目の中のハノイ」「河の女」など、80年代の佳作・問題作をはじめ、現在まで映画界の活動は続けられている。

⑦伝統文学では、漢詩や漢文小説もあったが、チューノム(ベトナム漢字)を用いた詩や韻文小説が発展し、今でもクオックグー(ローマ字)訳によって親しまれている。中国の小説を翻案した長編『キエウ(キム・ヴァン・キエウ)』は国民文学とされる。

⑧現代文学は1930年代から始まった。ベトナム戦争中にはグエン・ゴック『不敗の村』、トー・ヒウ『西北地方物語』、ドイモイ後にはズオン・トゥー・フオン『虚構の楽園』、バオ・ニン『戦争の悲しみ』など、日本語に訳されて話題を呼んだ作品も少なくない。

⑨伝統美術では「バッチャン焼」で知られる陶磁器や、漆器、螺鈿細工、木彫、「ドンホー版画」や絹絵、漆絵などの絵画が知られている。現代絵画の展覧会などもさかんである。

⑩女性のファッションは、もともと巻スカート形式の北部に対して、近世の中南部で中国風の長い上着とパンタロンの組み合わせが作られた。これをもとに、1930年代に現在のような女性用アオザイが創作され、現在ではさまざまな新作アオザイが登場している。なおアオザイはもともと男性用もあり、現在でも簡単に仕立てることができる。

フエの宮廷音楽の楽士たち.jpgフエの宮廷音楽の楽士たち
一弦琴ダンバウ(手前)とダンチャイン.jpg一弦琴ダンバウ(手前)とダンチャイン
少数民族系の楽器も使う民族歌舞団(ホーチミン市のフードン楽団).jpg少数民族系の楽器も使う民族歌舞団(ホーチミン市のフードン楽団)

 

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